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ヘッドフォンと女将の関係 [デザイン]



女将は音楽、特にPOPS、ROCKが大好きだ。

病気をする前は、ほとんど一日中、家のどこかで音楽が流れていた。


とにかく音楽に浸っているのが好き。


朝起きると、すぐにオーディオセットの電源を入れ、
その日その時の気分で選んだ曲をかけ始める。

あるいはFMラジオ。


ぼくも音楽は大好きだが、
朝一から、いつも浸る、というのはちょっとちがう。
起き抜けのぼくは、スロースタートなのだ。


彼女は大きな音「も」好き。


そこで、朝一から店に出るまでの間、
どうしても大きな音で聴きたいときだけは
ヘッドフォン(イアフォン)で我慢してもらうことにした。



それはお互いにとって、なかなか良いアイディアだった。

彼女は大きな音で朝から音楽に浸れ、
ぼくは静かな時間を過ごすことができた。


だが突然の女将の発病。

10時間に及ぶ手術は成功し、
病室で彼女が口にしたのは、



「ラジオが聞きたい」



大手術をしてすぐ、音楽を聴きたいというのはすごいことだが、
いつも彼女が使っているFMラジオとヘッドフォンを病室に持ってきてみると、
困ったことが起きた。


手術後に左手に失行が出て、
(今までのようには動かせないことなどです。
主治医からは術前にその可能性を説明されていました)
ヘッドフォン(イアフォン)がかけられない。

なんとか右手だけでやろうとするが、できない。

左手だけではなく、
左半身の感覚も健常な時とはどうも違うらしいから、
いっそう複雑だ。



うちには何種類かのヘッドフォン、イアフォンがあるので、
まとめて持ってきて試してみた。


こういうタイプは、まず片手ではかけられない。

ヘッドフォン.jpg



こういうタイプも、右の耳にイアフォンを入れられたとしても、
左の耳に入れようとすると、右の耳のほうがポロッと落ちてしまう。

EP.jpg



そこでぼくはあちこちの家電量販店に行き、
片っ端からあらゆるヘッドフォンを
「右手だけで」
かけてみた。


まったく健常なぼくでも(たぶん、ですが)、
たしかに片手でヘッドフォンをかけるのは難しい。

女将もぼくも、ふだんから眼鏡をかけているから、
それとの絡みもあり、さらに難しい。


なんとかならないか。


なった。


これです。

ネックレスタイプEP.jpg

型番はMDR-NE2といいます。

元、古巣、SONYの商品ですが、
だからというのではありません。
女将の耳の形状に合うので、これにしました。
(小さな、こういうタイプはメーカーによってずいぶんとちがいます)


まず、ネックレスのように一番太いヒモを頭からかぶって
(写真だと、グリーンの部分です)
首にかけてしまう。

そうすればしめたもの。

ゆっくりと落ち着いて、まず右耳のイアフォンをかける。

それから右手で、左側のイアフォンをかける。


それまでの苦戦は、なんだったのかというくらい簡単です。


「ネックストラップタイプ ヘッドホン」で検索すれば、すぐに分ると思います。
数社から出ています。

どちらかの半身に麻痺あるいは失行がある方に、お勧めです。

ぜひ、教えてあげてください。


ちなみに、今の女将は、
一番最初のタイプのものもかけられるまでに回復しました。