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6月18日は、山あり、谷あり。


女将が退院し、6月17日、


我が家で本格的な介護生活が始まった。



これからは一階の居間でのソファベッド暮らし。



でも、女将と一緒の生活に戻れるのはなによりもうれしいな。



今までは、左半身の不自由さはあっても、

本人が頑張れば、

そして周囲がそこそこ気をつければ、

なんとか彼女自身で日々を暮らせる生活だった。



でも、今はまったく歩けないし、

左手もほぼ、生活に参加することはなくなった。



幸い、右手は使えるので、

食事はまだなんとかなる部分があるが、

洋服は上も下も着られない。

トイレ、風呂も、自分ではできなくなった。



トイレはそれでも、

杏林大学病院の看護士さんに教えていただいた方法で、

いとも簡単に介助ができるようになった。



風呂は、危なくて介助は無理なので、

身体を蒸しタオルで拭く。



この程度なら、たぶん、だいじょうぶ。



今日からは二人で居間でソファベッド生活。

これはこれで、新しい生活の始まり。

いやぁ、女将、お帰り、chu、てなもんだ。


おやすみなさい



Z、Zz・・、Zzzz・・・、



どのくらい眠っていただろう、

気持ちよく眠っていたら、

肩を軽く、ポンポン、ポンポン、と叩かれる感じがある。



夢?



ポン、ポン、まだ続く。


そっか、女将がトイレタイム?



時計を見てみると、6時前だ。

眠いよぅ。



「どうしたの?」



「おはよう、起きちゃったの


「そう、トイレ?」


「ううん、そうじゃないの。眠れた?」


「うん。でもまだすごく眠い。トイレじゃなかったら、もう少し寝ていい?」


「もちろん」


「ありがと、じゃ、もう少し」


といって眠りにつこうとすると、

女将、動く右の手で、ぼくの腕を軽く触り、触り。



わかったぞ。



病院ではすごく心細かったんだ、きっと。



時々女将は、自分がどこにいるのか分らなくなることがある。

病院で、きっと、そういうことがあったんだろう。



それが夜中だったりしたら。



だから、ぼくに触っていることで、安心しているんだ。



それがわかったので、

今度はぼくが彼女の手を握った。

寝ながら手をつないだ。



やさしく手を握りかえしてきてくれた。



ああ、こんな感覚、

1年半ぶり、いや、

黒森庵が開店してから、いやいや、

子どもが生まれてからというもの、

こういう感覚って、なかったなぁ。



「なんだか、ぽかっと、ぜんぜん違う時間にいるみたいね」


「ほんとだね、なんか、大昔、付き合っていた時みたいだね」



とかなんとかいいましてな、

お互いに、明け方、ベッドの中で、

プラトニックに手をつなぎあいながら語ったりしましてな。



そのうち、ふたりともまた眠り、

また起き、

また手を握りあい、

また眠り、

なんと四度寝をしました。



ほんと、お互いリラックスでき、

静かに二人の時間を確かめあえ、

いやぁ、よかったなぁ。



ちゃんと目が覚めたので、


「なにか食べたい?」


「うん」


おーけー、おーけー!


ブレックファースト♥.jpg
長野県八ヶ岳高原レタス、チョリソのサラダと、

三女のパン、それとロイヤルミルクティー。


ぱりぱり、むしゃむしゃ、

ああ、おいしいなぁ、

ごちそうさまでした。



午後も、女将は調子がよく、

DVDで映画をカウチポテトしたり。



ああ、やっぱり退院できてよかったなぁ、

と女将が映画に見入っているのを確かめ、

ぼくはちょっとネットで原発関連の検索を。



すると、すぐに、


「おとうさん! おとうさん!」


という呼び声。



大きな声に振り向くと、

女将がおかしい。



呼んだ娘たちが、変な顔をして女将を見ている。



「どうした!」



女将に顔を近づける。



「・・・」



口が動かない。



「どうした!」



「アァ、ノゥネェ・・・、ヨ・・クゥ・・話セナ・・イ感ジ・・・」



まずい、まずいぞ、これ。



「ぜんぜん話せない?」



「・・・」



娘たちも



「お母さん、なにか話してみて」



「・・・」



話そうとしても、口が動かない。


いや。


よく見ると、左側の唇が痙攣をおこしている。



ますます、まずい。



もう一度、女将に訊いてみる。



「どう? 話せなさそう?」



「ウ、ン・・ア・、ン・・、マ、・・リ・・・」



これは予断を許さない。



すぐに主治医に電話をしようと思ったが、

でもやはり、女将に聞いてからにしよう。



「先生に電話をしようと思うけど、いい?」



「ウ、ン。 ワ・・、タ、シ、・・ヨ、ク・・ナ、リ・・タ、イ、ノ」



わかった。



すぐにその場で、杏林大学病院へ電話をする。



主治医は今日はお休みだけど、

緊急を要することかもしれないので、

すぐにきてくださいとのこと。



女将をお姫様抱っこして車に乗せ、GO!



緊急外来に行き、すぐにCT、そして点滴。



今日はあいにく土曜日で、脳神経外科の先生も少なかったらしく、

しばらくして、主治医ではないが何度か病棟でお見かけした先生が来られた。



「そうですね、CT画像見てみましたが、新たな展開はありませんでした」



ほっ。



「こういうご病気ですので、こうしたことは可能性としてはあるわけで、

痙攣を抑える薬はありますが、これはこれで副作用がありますので、

今は収まっていますから、ちょっと様子をみてみましょう」



ふぅ。



大丈夫とのことだし、

じっさいにぼくから見ても、現在は収まっているのがわかる。



ひとまずは、よかった。



でも、これからは自宅治療だから、

こういうことにも慣れないとならない。



ま、でも、明け方の素敵な一時も自宅治療ならではのことだし、

一緒に食事もできるし、

体調が良ければ、きっとショッピングにもまた行ける。



ぼくらも、もう少しタフにならないと、ね。



帰宅したら、三女が夕食を用意してくれていた。


二日目の、鍋.jpg
二日目の、鍋。


大根の醤油漬け(浅漬け).jpg
大根の醤油漬け(浅漬け)


ジャガイモと、タマネギの炒め物.jpg
ジャガイモと、タマネギの炒め物。


味噌汁.jpg
ほーしゃのーには、味噌汁といいましてな。


たいへんだったから、ちょっとお疲れさま.jpg
今日はたいへんだったから、ちょっと疲れたね。


女将は食後、猫をいじって、お茶を飲んで、

早々と、すやすや。



おつかれさま。



でも、ぼくら家族は全身全霊で君が良くなるのをサポートするから、

しんぱいしないで。



さ、ぼくもそろそろ寝よっと。


明日朝、またラヴラヴで手をつなごう。




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