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ほやほやの、勇気さんからの、 震災山形だより。




被災地以外では3.11以後、


節目節目に感じるのは


「一ヶ月経った」

「二ヶ月経った」

「三ヶ月経った」


というものだろう。

各地での記念行事のニュースで、

それらは自然と伝わってくる。



でも、被災地ではそれとは別の行事がある。

それは亡くなった方々の法事だ。



自分たちの生活もままならない中、

法事をいとまなければならない状況、

それはとてもぼくには想像がつかない。



昨日は百か日だった。



東松島の鳴瀬一中の皆さんのことを考えていたら、

ちょうど、山形の親友、勇気さんからメールが来た。


了解をもらったので、

ぜひ、みなさんに紹介したい。


みなさまへ

震災から百日目を迎え、
被災地では慰霊祭が行われました。

私達は直接被災地のお寺へ向かい、
今までできなかった叔母の葬儀から百ケ日までの
すべての法要をまとめて行いました。
お花や供物については、
現地で整えることができないため山形で準備し、
親族で分担してお寺へ運びました。

親族だけの簡略な法要でしたが、
幸いにもお寺が高台にあったため、
寺やお墓も無事でした。
草の生い茂る墓苑の草を刈り、
倒れた墓石を直して洗い、
無事に納骨を済ませました。
これで、誰もが心の一区切りがついたことと思います。

しかし、これは極めて幸いなケースです。
お寺には引き取り手のない遺骨が沢山保管されており、
まだまだ見つかっていない方もいらっしゃいます。
こうした方のご家族にとっては、
心の区切りをつけることはとても難しいことでしょう。

震災以降、何度も現地へ行きました。
今回だけは車で走っている限り、
町はまるで何事もなかったかのように片づけられ、
普段の生活を取り戻したかのように見えます。
家から昼食用のパンと飲み物を用意して行きましたが、
それは食べずに、
現地で再開されたラーメン屋さんに入りました。
喪服を着ている客は私たちだけで、
ほとんどはトラックの運転手さんか、
土木作業をしている人に見受けられました。
私たちさえ居なければ、普通の食堂の様子です。
しかし周囲の店舗はまだほとんど閉じたままで、
街が活気づくまでは、まだまだ時間がかかりそうでした。
実際、幹線道路から少し外れると、瓦礫はそのままです。


数日前、従兄の最も親しい友人が、山形を訪れました。
彼はまだ避難所におり、避難所をまとめる立場にあります。
精神的、肉体的にかなり辛い状況にあることは知っていましたが、
どのように助ければよいのか、何ができるのかわかりません。
ただただ、お風呂に入りたいと言っていたことを気にかけていました。

それで、完成したばかりの従兄の家のお風呂にお招きしたところ、
2時間程車を走らせ、朝の7時には我が家に到着。
すぐにお風呂に入り、シャンプーをして布団で眠ったということですが、
実際はあまりよく眠れなかった。
眠れない癖がついてしまったようです。
プライバシーがない中で眠ることは、至難の業だそうです。
しかも、数カ月ぶりの布団は床に比べてあまりにも柔らかく、
腰が痛くなってしまったようで、よかったのか、悪かったのか・・・

避難所の朝食はいつも冷たく固い弁当と聞いていたので、
せめてと思い、朝食のご飯を炊きました。
炊きたてのご飯と、ジャガイモと玉葱のみそ汁。
ベーコンエッグと卵豆腐だけの朝食ですが、
急いで用意し食べていただきました。
きっと胸がいっぱいだったことと、
長い避難所生活で胃が小さくなったことで、
お腹が空いているはずなのに、
十分に食べることができませんでした。

彼は奥様と息子さんを亡くされ、
妹さんは未だ行方不明です。
家は土台だけで、
写真等想い出の品は何一つ見つかっていないということでした。

その後日本茶を入れて、
今までのこと、
今後のことなどを話しましたが、
考えると考えるほど不安になるということです。
ほとんどの方が不眠、食欲不振に陥っているとのことでした。

新聞やテレビではこの頃、被災の報道は少なくなり、
多くの方は被災地は復興したと思われているかもしれません。
しかし、まだまだ被災地の方は3月11日のままの状態を引きずっており、
心身共につらい状況にあることをお知らせしたいと思います。

東京でも、変則的とはいえ放射能の影響が現れ、
原発の問題が世界中の人々に重大な影響を与えていることが分かります。
でも、どうぞ被災地の方を忘れないでください。

何かができなくても心に留めておくこと、
それが大事なのではないかと思っています。


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(photo by boku)



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