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無人島と、円盤の、巻。 [超夢]


今日も、また夢、夢、夢。


もう、仕方ないや、

今、人生でこういう時期なんだと

思って生きることにした。


北海道のどこかの町へ行く

特急列車の旅を続けている。



すでにとうの昔に札幌を過ぎ

北に向かって走っているのだが、

途中から特急なのに各駅に停まるので

心配で切符を確かめ、

そのまま手にして外の風景を眺めていた。



それにしても、

すべての駅を停まるので

さすがに気になり近くの人に尋ねる。


「ここらへんは駅との間が離れてるんでね、

特急でも鈍行でもおんなじなんです」



そうかぁ、

そういうことなんだったら

吉祥寺で切符を買う時に教えてくれてもいいのに、

とちょっと不満な気持ちを抱えたまま、

それでもいつのまにか終点目的地へ着いた。



着いてなにをするかというと、

そこの駅に新たに設置されたモニュメントを

数枚撮影すればよいだけの仕事だった。



すぐに撮影は終わり、とんぼ返りで東京に戻る。

なぜか銀塩フィルムでという指定。

なのでデジタルデータで送れないから、

自分が帰るしかないのだ。



そこは小さな町のようだが

駅の構造が複雑で何層にもなっている。


ハブになっている駅なのかな、

3つくらいの電鉄が乗り入れているようで、

小さい町の駅にもかかわらず

そこは立派な駅ビルだった。



ぼくはその「最上階」に設置されている

モニュメント撮影が目的だったので

そこからエスカレーターで地上まで降りる。



このエスカレーターが、変わっている。



途中まで降りると、なんとそこから

直角に方向を変えて降り続けるのだ。

ぐい、と方向が変わるのだ。


方向転換・・・確かに方向は変わるのだが

自分の「向き」は変わらない。


つまり最初乗った向きそのままに横へスライドする。

だから方向が変わる度に

自分で位置を調整し直さないと

あさっての方向を向いたまま乗り続けることになる。



便利なんだかどうなんだか。



3〜4回右へ左へと向きを変えて、

それでも一度も歩かずに降りるという体験は初めてなので、

新鮮と言えば新鮮な気持ちで地上へ。



かなり広いロータリーがあり、

バスの路線もいくつもあるようだった。



広場ではボサノバのライヴ演奏が行われていた。

なかなか上手いバンドで聴いていたかったが

なにしろとんぼ返りをしなくてはならないので、

切符売り場を探すと、かなり遠いところに。



そこまでは徒歩。

あんな斬新なエスカレーター機構があるのだから

歩く歩道くらいあってもいいのにと思った。



窓口に立つと、駅員さんは

なんと空色の半袖のポロシャツ。


え?

と思って顔を見ると

ニキビ面の高校一年生くらい。

職業体験?



「はい、なんでしょう」

というマイクの声が聞こえる。


「え〜と、東京まで特急を一枚なんですが、

できれば指定で、なければ自由で」

「はい、ちょっとお待ちください・・・」


と言って、なにやら画面を操作をしているが

明らかに目がどこか不安げだ。


すると後ろから年配の駅員さんが

「ああ、東京ね、だいじょうぶですよ、自由席でも」

と、即答。


ぼくも、その若者も、同時に安堵するのが分かる。



支払いを済ませ切符を手にし、ホームに立つ。

一番直近の列車は程なくして到着しそれに乗る。

これで東京までは一本だ。



列車が発車し、うとうとしていると

どこかから

「次の駅でなにか面白いことやってるらしいよ」

という声がした。



聞くと、どうやら

無人島にひとりで数日過ごせるというキャンペーンがあり

その抽選に当たった小学校6年生の男子が

まさに今日から無人島に移って生活するという。



これは、なんとか取材したい。

できれば同行したい。
(無人島に同行なんて無理に決まっているが)



ぼくはその駅で、降りた。

その駅にいるだけでも、

なにか情報は手に入ってくると思ったから。



そのとたん、ぼくはその少年になっていた。

ゾディアック(小さなゴムボート)に乗せられて

ぼくは無人島に着くところだった。


kay.jpg
(ゾディアック=Zodiacは、こういうボートです)



主催者たちは幾つかの注意を述べて

すぐに笑顔で手を振り海岸から離れていった。



ぼくは、ひとりになった。


だれもいない。



この無人島は、白い砂浜しかない。

海は、べた凪。

そよそよと小さな波が時折砂浜を濡らす。


木が一本も生えていない。

子どものぼくでも1時間あれば一周できそうな広さだ。



親の監視もなければ

学校に行かなくてもよければ

無理やり3食食べさせられないし、

2〜3日なんてなんにも食べないでも平気だし、

寝たい時に寝ればいいし。



最高だな。



そう思ったら無性に走り回りたくなって、

縦横無尽に走り出した。



たのしい、なんてたのしいんだ!



と、その瞬間、

その子を俯瞰して見ている

大人のぼくになっている。


いいなぁ、うらやましいなぁ、

ぼくもやってみたいなぁ。

なんて楽しそうなんだ・・・



・・・と、

またすぐその少年に戻って、

ハァハァいいながらも砂浜をジグザグに、

濡れている砂、乾いてる砂、

それぞれの感触を足の裏で味わっていた。



なんだこりゃ。



走りながら島を観察してみると、

小さなマウンド状な、でも

丘というには小さなものが

そこここに点在している。



高い視点が好きなぼくはそこへ登ってみる。



無人島の全景が見えた。



思ったより、大きかった。

大きかったけど、

やっぱり子どものぼくの足でも1時間、

ゆっくり歩いても2時間はかからないで

一周できそうだった。



ひなたぼっこがしたくなった。

このマウンドで寝てみよう。



そうだ、砂で寝そべる椅子を作ってやれ。



ここを掘って、お尻を入れて、と・・・

・・・掘り出すとすぐにそこからは

缶、ビンなどのプラスティックのゴミが

次々と出てきた。



そうか、このマウンドはゴミでできていたのか。



それまで抱いていた「無人島」のイメージは

一気に崩れ去った。


ぼくはゴミと数日過ごさなきゃならないのか、

せっかくきたのに。


ま、でも、東京だってどこの都市だって

ゴミ問題には直面しているわけだし、

数日後にはぼくもそこへ帰るわけだし、

そこにフォーカスしなければいいんだし。



そうだ、空を見よう、と、

空を見上げると一気に黒雲が出てきた。


雨が降り出す?

そういえば、木が一本も生えていない。

土砂降りになったら、どうしたらいいんだ?



でも、よく見ると雲のようではない。

雲の一部がライトのようにオレンジ色に点滅している。



点滅?



と思ったら全貌が分かった。



それは巨大なUFOだった。



すごい、こんなに巨大なのか、UFOって。



これは写真に収めなきゃ、と

あわててリュックからカメラを取り出す。
(この時は大人のぼくになっています)



うまく撮れるだろうか、

とレンズをUFOに向けるが、

広角24mmでも収まりきらない。



フィンダーを覗きながら

少しでも全貌に近づけたいと思う気持ちが

後頭部をを砂にめり込ませるが、

そんなもので収まる大きさではなかった。

魚眼、持って来ればよかった。



なら、動画しかない。



そうか、買ったばかりのカメラ、

動画をあまり撮ったことがないんだよなぁ、

と思いつつも、それしか方法がない、

動画ON。



UFOの、音も聞こえてきた。


大きな音がするわけではないが、

シューシューというような、

今まで聞いたことのない性質の音が。



いつのまにか空一面に広がっていたのは、

雲じゃなかったのかぁ、

そうかぁUFOだったのかぁ。



あっけにとられながら動画を撮り続けていたら。


目が覚めた。


目が覚めたら、枕の中心がめり込んでいました。


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